実写化、うまくいったパターン

漫画・アニメの実写化というのはすこぶる評判が悪いです。

原作を読みまくった、あるいは観まくったファンからすれば、「これじゃないんだよ」と感じる実写も多いことでしょう。

先日紹介した映画『ひるなかの流星』も漫画の実写です。きっと漫画のファンの中には不満を抱く方もいるかもしれません。私は原作は未読でしたから楽しめましたが。

今日、観た映画は『帝一の國』です。

f:id:S_Take762:20170521215558j:plain

原作は『ジャンプSQ.19』『ジャンプSQ』で連載された古屋兎丸による同名の漫画です。私は単行本は持っていませんが、雑誌では読んでいました。

あらすじは次の通りです(パンフレットから引用)。

全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持ち、海帝でトップ=生徒会長を務めたものには、将来の内閣入りが確約されているという。時は4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。その夢を実現するためには、海帝高校の生徒会長になることが絶対条件。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっているのだ!」。誰よりも早く動き始め、野望への第一歩を踏み出した帝一。待ち受けていたものは、想像を絶する罠と試練! 友情と裏切り!

それでは、感想を書いていきます(たぶんネタバレあり)。

ブログのタイトル通り、これはうまくいった実写化ではないでしょうか。漫画で読んでいたキャラクターが実際に現われると、こんな感じなのではないかと感じました。それぐらい俳優の方が役に入り込んでいたように思いました。

原作では(確か)帝一・弾・美美子の三角関係が描かれていたように、恋愛要素もあったのですが、映画ではそれはほとんど描かず、海帝の生徒会長選挙に焦点を絞っていたので、話がとっちらからず、上手くまとまっていました。

音楽もよかった。重厚な音楽が生徒会長選挙という政治劇を彩っていました。

それにしても生徒会長選挙で金のやりとりがあったり、帝一を蹴落とすために検察を動かして帝一の父を逮捕させたりと、我々がイメージする古い政治の様相が描かれていて面白かったです。

また、帝一の参謀役の光明のチートっぷりと来たら。盗聴器を作って帝一のために情報収集しているなんて、光明、帝一の事好きすぎでしょ?

かなり満足できました。まあ、私は原作を読んでいただけで「ファン」と言えるほどではありませんから、参考程度に読んでもらえれば幸いです。

何もない

今日はこれといった出来事はありませんでした。

強いて言うならラーメンを食べに自転車で出かけたのですが、私がラーメンを食べている最中に自転車が倒れて、付けていたライトの土台が壊れてしまったので、新しいライトを買うという無駄な出費をしたというだけです。

コナンと小学館

明日、ゲオにDVDを返しに行くので、借りたDVDをもう一度見直していました。

この作品には『義経記』が登場します。盗賊団「源氏蛍」のメンバーが『義経記』の本を持っていますが、映画を見直してみると、どうやら日本の古典文学を収めている全集の中の1冊だと思われます。

赤い装丁の古典文学の全集といえば、岩波書店の「日本古典文学大系」(通称:旧大系)か小学館の「日本古典文学全集」(通称:旧全集)が思い浮かびます。よくよく見ると、旧全集の『義経記』だと思われます。

よく考えてみれば、『名探偵コナン』が連載されている『週刊少年サンデー』は小学館が発行しているものですから、その漫画の映画に旧大系の『義経記』を出すわけがないでしょうね。

しかし、旧全集(「新編日本古典文学全集」〈通称:新全集〉もですが)は旧大系より大きくて重たいんですよね。あれを持ち歩くのはなかなか大変なのですが、大好きな義経の話だからこそ、盗賊団のメンバーも持ち歩いていたのでしょうね。

そんな旧全集ですが、私は古本屋で全巻買いました(旧大系の方も全巻買いましたが)。旧大系は冊数は多いけど、1冊あたりはそんなに重くないです。しかし旧全集は冊数は少ないが、1冊あたりが重いし大きい。時間を見つけてちまちま気になった本から読んでいこうと思います。

明日、ゲオにDVDを返しに行くついでにまたDVDを借りようと思います。とりあえず服部平次が出ている映画を全部観てみようと思います。

そういえば、今日は今年の劇場版名探偵コナンの主題歌の楽譜を買ってみました。

www.print-gakufu.com

イントロからサビまではAmですが、サビでF#mに転調するんですね。ピアノで琴の感じを出せるように練習したいものです。

弘前さくらまつり

今日は弘前さくらまつりに行ってきました。

f:id:S_Take762:20170521214007j:plain

f:id:S_Take762:20170521214032j:plain

f:id:S_Take762:20170521214052j:plain

f:id:S_Take762:20170521214108j:plain

f:id:S_Take762:20170521214125j:plain

ゼミの行事などで訪れることはありましたが、しっかりと花見をしたのは今日が大学入学後初めてだと思います。

屋台で焼きそばなどを買い、あらかじめ買ったお酒とともに頂きました。なので、少々酔いながらこれを書いています。

ところで桜を見ていてこの本を思い出しました。

櫻史 (講談社学術文庫)

櫻史 (講談社学術文庫)

昨年(2016年)の講談社学術文庫40周年記念復刊の際に手に入れたのですが、未だに読めていません。気になる本はすぐ買うのですが、なかなか読むことができない。本がたまっていく一方です。消化していかなければ。

そういえば、弘前さくらまつりは今年で100周年とのこと。だからといって100周年っぽいことをやっているようには思えないのですが。

盛り上がる日本中世の大乱

今、巷では応仁の乱が流行っています。

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

この本が火付け役となりました。かくいう私も発売直後に購入しました(が、いまだに読み終えられていません)。

このブームに乗っかって洋泉社、宝島社からムックが出ました。

歴史REAL応仁の乱 (洋泉社MOOK 歴史REAL)

歴史REAL応仁の乱 (洋泉社MOOK 歴史REAL)

新説 応仁の乱 (別冊宝島 2570)

新説 応仁の乱 (別冊宝島 2570)

私はどちらも購入しましたが、中公新書の『応仁の乱』を読む際にイメージしやすくなるなあと思いました。興味のある方は書店で手に取ってみてください。

洋泉社の方は全ページがカラーだから見ているだけでも楽しいです。一方、宝島社の方は執筆陣がすごいんです。家永遵嗣先生、榎原雅治先生、清水克行先生、山田康弘先生等々、その筋の方にはたまらないメンツばかりです。

しかし、宝島社の方の欠点を挙げるなら、井沢元彦にも書かせていること。なぜ、素晴らしい先生方の論考の最後に井沢のエッセイを載せたのか。井沢は「作家」であって「歴史研究者」ではないのだから、わざわざ載せる必要もないと思うのです。むろん井沢の作家としての活動を否定するわけではないのですが。

卒論題目発表会

今日は私の通う学科の卒論の題目発表会がありました。3年生の皆さんの卒論のテーマを知ることができて興味深かったです。

それらのテーマの中で、特に興味があったのは『古事記』から死生観を読み取ろうというテーマです。

ところで、「古事記」という語でアマゾンを検索してみると、一番最初に竹田恒泰の『現代語古事記』が出てきます。

現代語古事記: 決定版

現代語古事記: 決定版

卒論に『古事記』を選んだ方には、ぜひ間違っても『現代語古事記』をテキストとしないようにしてもらいたいものです。その方の資料には倉野憲司校注『古事記』(岩波文庫黄1-1、岩波書店、1963年)をテキストにするとの事なので無用の心配なのですが。

古事記 (岩波文庫)

古事記 (岩波文庫)

この岩波文庫版『古事記』は、もともと岩波の「日本古典文学大系」に収められていたものを文庫化したものですが、脚注が減っているのでぜひ「日本古典文学大系」版の方で読んでいってほしいものです。

まあ、こんなことは指導教員の先生から言われていることでしょう。後輩の皆さんには、ぜひ残っている時間を有効活用していただきたいです。

ABNさんとの映画鑑賞(後)

今日(4月24日)はABNさんともう一本映画を観ました。こちらもおそらくネタバレしながら感想を書いていくでしょうからご注意ください。

二本目は『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』です。

f:id:S_Take762:20170521211550j:plain

こちらもあらすじをパンフレットから引用しようと思いましたが、思いのほか長かったので、映画のホームページから各自確認してください。

それでは、感想を書いていきます。

作者の青山剛昌先生のメッセージにあるように、今回の映画は「ラブコメメインのストーリー」でした。しかも平次×和葉推しにはたまらない映画だったと思います。かくいう私も平次×和葉推しの人間なので大変うれしかったです。

映画では事件を解くカギとして「カルタ」が出てきます。カルタといえば百人一首ですから、児童・生徒の皆さんには、これを機にぜひ百人一首について勉強していただきたいと思います。

まあ、それはともかく。コナンってこんなに爆破事件が多いですね。テレビ局も爆破され、車も爆破され、和葉と紅葉がカルタ対決している会場も爆破されていました。コナン世界での日本の警察はもう少し頑張っていただきたいものです。

ラスト近くの「和葉、その手ェ離したら、殺すで」という平次のセリフにはしびれました。一緒に言ったABNさんもしびれていたようです。言葉だけ見れば乱暴なセリフですが、場面描写と合わせると「やっぱり平次は和葉を大切にしているんだな」と思います。

ラストの場面で、紅葉から幼いころの約束について問い詰められた平次は、自分が言った内容とは違うと言っていました。果たしてどうでしょうか。平次には戎橋の前科があります(戎橋の一件については、服部平次のwikiで見てください)から、信用できたものではありません。

ともかく、とても面白い映画でした。

以上、『ひるなかの流星』、『名探偵コナン から紅の恋歌』の感想を書きました。改めて読みなおすと、まったく感想になっていませんがご容赦ください。

一緒に行ったABNさんも満足していましたし、私も満足しました。