映画『ピーチガール』(松竹、2017年)

本日も例の如く映画を鑑賞してきました。『ピーチガール』を観ました。

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peachgirl-movie.jp

上田美和の同名漫画の実写化です。そして私は原作未読です。

あらすじをパンフレットから引用…しようと思いましたが、パンフレットが売り切れだったので公式サイトから引用しましょう。

安達ももは高校一年生。中学の頃から同級生のとーじに片思いをしているが、ひょんなことから学年一のモテ王子・カイリに想いを寄せられ、ももに敵意を燃やす小悪魔女子・沙絵の悪巧みにより、事態はどんどんこじれてしまう。カイリととーじの間で揺れ動き、沙絵の罠により絶体絶命に陥ったもも。果たしてこの予測不能な恋の結末は…!?

それではネタバレ込みで感想を書いていきます。

話の大まかな流れを書けば、「ももととーじが付き合う→沙絵の策略で二人が別れる→ももとカイリが付き合う→ももにカイリに対する疑念を抱く(これも沙絵の策略)→もも、カイリのぎくしゃくしていた家族の問題を解決する→とーじ、ももに再告白→結局、ももとカイリが上手くいく」といった感じです。他にも重要な場面はあったような気がしますが、思い出せないのでこのようになりました。

この映画を展開させるキャラクターとして小悪魔女子・沙絵(演:永野芽郁)の存在が重要なのですが、この沙絵が曲者です。小悪魔なんかじゃありません。ただの悪魔です。もも(演:山本美月)ととーじ(演:真剣佑)が別れる原因となることをしたのも彼女ですし、ももにカイリ(演:伊野尾慧〈Hey! Say! JUMP〉)への疑念(カイリの兄の婚約者とカイリの関係について)を抱かせたのも彼女です。それでも、ももは沙絵と関わっていこうとするのですから(劇中での教室の席が前後だからかもしれませんが)、ももはお人よしを通り越してバカなのではないかとも思いました。

そんな沙絵の本性をももととーじの前で暴いたカイリのかっこよさったらありません。胸がスッとしました。

そんなカッコいいカイリも家庭の中では問題を抱えており、その問題がももによって解決されます。お互いが抱えている問題をお互いの力によって解決してくわけですから、ももとカイリがくっつくのは必定なのかもしれません。

しかし、とーじも沙絵の策略のためとはいえ、もものためにももと別れたわけですから、ももとくっつけなかったのは少々可哀想だなあと思います。まあ、何かを選べば何かが捨てられるのはこの世の真理ですから仕方のないことなのでしょう。

私の前の席に座ったおばさん二人は涙を流して観ていました。私は泣きはしませんでしたが楽しむことができました。