実写化、うまくいったパターン

漫画・アニメの実写化というのはすこぶる評判が悪いです。

原作を読みまくった、あるいは観まくったファンからすれば、「これじゃないんだよ」と感じる実写も多いことでしょう。

先日紹介した映画『ひるなかの流星』も漫画の実写です。きっと漫画のファンの中には不満を抱く方もいるかもしれません。私は原作は未読でしたから楽しめましたが。

今日、観た映画は『帝一の國』です。

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原作は『ジャンプSQ.19』『ジャンプSQ』で連載された古屋兎丸による同名の漫画です。私は単行本は持っていませんが、雑誌では読んでいました。

あらすじは次の通りです(パンフレットから引用)。

全国屈指の頭脳を持つ800人のエリート学生達が通う、日本一の超名門・海帝高校。政財界に強力なコネを持ち、海帝でトップ=生徒会長を務めたものには、将来の内閣入りが確約されているという。時は4月、新学期。大きな野心を持つ男が首席入学を果たす。新1年生・赤場帝一。彼の夢は「総理大臣になって、自分の国を作る」こと。その夢を実現するためには、海帝高校の生徒会長になることが絶対条件。「ライバルを全員蹴落として、必ずここでトップに立つ…そのためならなんでもする…どんな汚いことでも…。2年後の生徒会長選挙で優位に立つには、1年生の時にどう動くかが鍵となる。戦いはもう始まっているのだ!」。誰よりも早く動き始め、野望への第一歩を踏み出した帝一。待ち受けていたものは、想像を絶する罠と試練! 友情と裏切り!

それでは、感想を書いていきます(たぶんネタバレあり)。

ブログのタイトル通り、これはうまくいった実写化ではないでしょうか。漫画で読んでいたキャラクターが実際に現われると、こんな感じなのではないかと感じました。それぐらい俳優の方が役に入り込んでいたように思いました。

原作では(確か)帝一・弾・美美子の三角関係が描かれていたように、恋愛要素もあったのですが、映画ではそれはほとんど描かず、海帝の生徒会長選挙に焦点を絞っていたので、話がとっちらからず、上手くまとまっていました。

音楽もよかった。重厚な音楽が生徒会長選挙という政治劇を彩っていました。

それにしても生徒会長選挙で金のやりとりがあったり、帝一を蹴落とすために検察を動かして帝一の父を逮捕させたりと、我々がイメージする古い政治の様相が描かれていて面白かったです。

また、帝一の参謀役の光明のチートっぷりと来たら。盗聴器を作って帝一のために情報収集しているなんて、光明、帝一の事好きすぎでしょ?

かなり満足できました。まあ、私は原作を読んでいただけで「ファン」と言えるほどではありませんから、参考程度に読んでもらえれば幸いです。